乃え女
 のえ女は、1767年、越前国丹生群持明寺村、現在の鯖江市持明寺町でたん生しました。大人になった後は、豪摂寺というお寺で長い間、
こどもを見る係をしていました。1808年の秋のある日、本山の二人のこどもたちを連れて、
お寺の外にいったところ、とつぜん、大きな猪が現れ、三人めがけて、おそいかかってきました。のえ女は、大切な主家の子を守るため、
長女のつわ姫と、おさないみほ姫を、ひなんさせ、数カ所におよぶけがをおいながらも、大きな猪とかくとうしました。のえ女の一命をかけた
働きにより、二人のこどもたちは助かり、のえ女も一命をとりとめました。
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